2017年7月~12月にかけてFate/Apocrypha(フェイトアポクリファ)が放送していた。
2019年になって、今更ながら、ぼくはFate/Apocryphaを観た。
もともとFateシリーズが人気なのは知っていた。
FateシリーズのゲームアプリのFGOがゲームアプリのランキングで、いつも上位にいるのを見ていたから。
友だちがFate好きだったんだけれども、なんとなくその友達とぼくの好きなアニメの傾向が違うから、観る気にならなかった…。
ただ、Fate/Apocryphaのジャンヌダルクのキャラデザインが、個人的には、気品に満ちている感じですごく好きだった。
”このジャンヌダルクがでるなら、観たい!”と思い、なんとなく避けていたFate/Apocryphaを観てみることにした。
※もうすでにFate/Apocryphaを視聴している人が多いかも知れなけれど、以下の記事からネタバレが含まれるから、要注意。
実際に観てみて、戦闘がド派手で迫力はあるわ、話は複雑だけど、エヴァンゲリオンと同じように複雑さゆえの面白さがあるわで、楽しむことができた。
主人公のジークたちと戦った敵側も、戦うための背景だとか信念が丁寧に描かれていて魅力的。
なかでも、ぼく的には切り裂きジャックことジャックザリッパーの設定が一番良かった。
ジャックザリッパーの正体は、「大人のお店で働く女性に堕胎させられた子供たちの集合体」
かつてロンドンを震撼させ、21世紀の今でも「犯人は誰なのか?」などと話題になるジャックザリッパー。
Fate/Apocryphaでもジャックザリッパーは登場する。
アサシンクラスの英霊として召喚されたジャックザリッパーの正体は「大人のお店で働く女性に堕胎させらた子供たちの集合体」。
もともとオカルト界隈では有名な説だったのかも知れないけれど、ぼくは今まで聞いたことがなかった。
Googleで簡単に調べてみただけでは、その説は見つけることができなかった。
個人的には「医学的な知識をもっていることが伺えるから、ジャックザリッパーは医者ではないか?」という説も好きだけれど、心霊的な要素に全振りした堕胎された子供の集合体という意見も、オカルト要素がかなりいい。
Fate/Apocryphaでは「大人のお店で働く女性に堕胎させらた子供たちの集合体」という設定をうまく利用して、ジャックザリッパーは、ホムンクルスである主人公の人間に対する信頼感を揺らがす役割がある。
”本当に人間は善なのか?”という話は、ウルトラマンシリーズでも出てくるけれど、そういった問いかけの話は個人的に大好き。
主人公の信じていた人間像が揺らぐという意味では18話はとても印象深かった。
Fate/Apocryphaで、ジャックザリッパーが核で進むのは16話~18話。
16話で霧とともにジャックザリッパーが襲撃してくるところは、ホラーみたいな緊迫感がある。
いろんな面でFate/Apocryphaは楽しめる作品。
Netflexで独占配信しているみたいなので、もう一回観るつもり。
話が複雑なので、もう一度みると新しい発見がありそう。