この壁を乗り越えたら

リストラされたけれど、再就職して年収が少し上がった元ニートのブログ。次の奇跡探しに行こうよ。

映画『卓球少女』観てきた。粗いけど、意外と悪くない

中国製のアニメ映画『卓球少女』を観てきた。正直、宣伝も少ないし上映館も少ないしで、知ってる人のほうが少ないと思う。でも気になった理由はけっこうあって、

  • 中国の卓球文化を描いてる

  • 日本ではあんまり観られないタイプのアニメ

  • 雨宮天が出演している

  • こういう映画は配信される保証がない(Netflixにも来ないかも)

…って感じで、観る動機はじゅうぶん。むしろ今観ないと一生観れない可能性あるやつ。

※これから下の記事はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

作画とか演出とか

正直に言うと、作画はちょっと荒い。特に背景の細かいところ。学校の壁とか、ラケットとか、そういう描写は日本アニメのほうが全然上手い。

でも、「だから観る価値ない」って話ではなくて。雑でも勢いで押してくる感じがあって、それはそれで味がある。丁寧さよりも熱で勝負してるというか、伝えたいものはちゃんと伝わってくる。

ストーリーは王道。でも惜しい

話の流れはかなり王道。天才少女が新設された卓球部に入って、仲間を集めて大会を目指すっていうやつ。青春スポ根テンプレ。

ただ、この主人公には中国代表の姉がいて、めちゃくちゃ意識してる。そこが物語の鍵になるはずなんだけど、コンプレックスとか挫折とか、そのへんがあんまり深掘りされてないのが惜しい。もっと内面に踏み込んでくれたら、グッと引き込まれた気がする。

卓球文化の違いが面白い

一番「観てよかったな」と思ったのはここ。中国の卓球文化の描かれ方が、リアルで新鮮。たとえば公園にふつうに卓球台が置いてあったり、地方大会(省大会)の結果で自人生が変わったり。日本とは卓球に対する熱量がまったく違う。

同じ東アジアでも、こういうところで文化の差が見えるのっておもしろい。アニメってフィクションだけど、こういう日常のディテールがリアルだと世界観に説得力が出る。

結局どうだったかというと

めちゃくちゃ良かった!とは言わない。でも「時間のムダだった」なんてこともない。ストーリーも作画も荒削りだけど、勢いと雰囲気はあったし、何より中国アニメの今を垣間見れたのはデカい。

キャラクターデザインも悪くなかったし、日本アニメと近い部分もあって、個人的には観やすい部分も多かった。

たぶんこの作品、配信に出てこない可能性も高いから、気になってるなら劇場で観といたほうがいい。知らない世界に触れたい人にはおすすめ。

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