ネットニュースや一部の雑誌で、大川隆法総裁の長男宏洋が「幸福の科学」を脱退したことが話題になっている。
幸福の科学は平たくいうと、「カルト宗教」。
信者からお金を結構稼いでいるとのこと。
宏洋は総裁の長男でありながら、幸福の科学の体制のあり方に疑問を感じて、脱退。
今はYouTubeで幸福の科学の内部事情を暴露したりしている。
宏洋がYouTubeに投稿している動画を観てみたけれど、大川隆法の霊言の裏側とか”これって幸福の科学からしたら、暴露されたらまずいんじゃないか…?”とぼくでも思うような内容だった。
貴重な話だから、面白いんだけれども。
”宏洋の動画投稿って幸福の科学からしたらなんとかして止めたいよなぁ…”と思っていたら、案の定というか、幸福の科学から宏洋は2000万円の損害賠償の訴訟を提起されたそうだ。
※宏洋のYouTubeチャンネルから引用
幸福の科学と宏洋の訴訟について思うところを書いて行く
目次
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現代の最大規模の親子喧嘩
親子だけれど仲が悪いケースは多いと思う。
ぼくも親とはいろいろあって、感謝している部分もあれば、”なんだよー”と思うところもある。
宏洋は大川隆法の元で育っても、現在言いなりになるような状態にはなっていない。
幸福の科学を批判しているところを見ると、一般的な感覚をもち、客観的な分析ができる聡明な人物だと感じる。
誰も逆らえないような状態にずっといた父親に、普通の感覚をもっている息子…。
相容れないのは想像に難しくない。
カルト教団の総裁の父親と、その父親に疑問を感じ、YouTubeで内部情報を暴露する息子。
世界最強の生物範馬勇次郎とその息子の範馬刃牙の親子喧嘩並みに目が離せない。
漫画「刃牙」の世界。
あんまり他人の家の事情に興味をもつのは無粋だとは思いつつ、気になってしまう…。
宏洋が幸福の科学に与えている損害は2000万円…?
宏洋がYouTubeで暴露している内容は「大川隆法の霊言は嘘」だとか、かなり攻めている。
幸福の科学からしたら、話されたくない内容が多く含まれいるだろう…。
YouTubeだけでなく「WILL」という雑誌にも宏洋が取り上げられて、幸福の科学について話している。
雑誌に取り上げられれば、ネットを使わない人にも情報を届けることができる。
ネット、雑誌を含めてかなりの人に情報が届いたんじゃないだろうか。
宏洋の話を聞いた幸福の科学の信者のなかには、脱退を考える人もいるだろうし、これから信者になろうと思う人は少なくなってしまうかも知れない。
幸福の科学自体の経営にも影響を与える可能性は高い。
もともと、先細りをしている組織だそうだけれども”幸福の科学自体が無くなったら、損害は2000万じゃ済まないよなぁ…”と思う次第。
なお、宏洋は「訴訟してくることは予想していて、準備はしていた」という趣旨の発言をしている。
幸福の科学と宏洋の裁判は、創価学会の「板まんだら事件」を思い出す
宗教関連の判例はいろいろあるけれど、どこまで裁判所が判断できるかという点で重要な判例の「板まんだら事件」というものがある。
簡単に経緯を説明すると以下の通り。
・創価学会が本尊の「板まんだら」を安置するための「正本堂」を建立するために寄付を募る
↓
・寄付した創価学会員Xが「板まんだらはニセモノだ!」と主張し、寄付金の返還請求する
↓
・裁判所は「法律上の争訟」ではないとして、判断をせず。
「板まんだら」が本物がどうか、教義上の意味なんかの判断は法律を使ってはできないからね…。
法律を使って解決できないことは裁判所にはどうしようもない。
幸福の科学と宏洋の裁判の訴状をぼくは確認できていないけれど、もしも争点が「大川隆法の霊言の真偽」になるなら、裁判所がどのような判断をするのか興味深い。
「法律で解決できない」と判断するのか、はたまた「大川隆法の霊言は嘘だ」と宏洋が証明するのか、裁判の行方を見守りたいと思う。
最後に
父親との長男の関係がこじれた結果の訴訟、宗教関連の訴訟ということで今回の訴訟はもっと話題になってもおかしくないと感じる。
そして、宏洋のYouTubeからは「これ以上、幸福の科学の被害者を増やさないようにしたい」という意思を感じる。
ぼくは宏洋を応援している。
「裁判は消耗する」という話を聞くけれど、宏洋にとっていい結果になることを願っている。
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