年賀状を律儀に出している人はどれくらいいるのだろう。
職場の60代の先輩に
「年賀状ってまだ出していますか?」
と聞いても
「10年前から出していない」
という返事だった。
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ぼくの場合は、学生のときの監督が年賀状をくれるので、送らないわけにもいかず、コンビニで5枚入りの年賀状を購入して送っている。
ただ、監督に年賀状を送っても、4枚残る。
親しい友人とは、LINEで新年の挨拶を済ませてしまう。
残った年賀状を使わないのは、もったいないので、どうしたもんか考えた。
そして、有名人に送ればいいじゃん!と思いついた。
ぼくが送ったのは以下の人たち。
・声優 2名
・芸人 1名
・漫画家 1名
計4名である。
具体的な名前はぼくが恥ずかしいのと、有名人に迷惑がかかるので、ここでの発表は控える。
年賀状を送ったことで、有名人のモチベーションがほんの少しでもあがればいいなと思って、直筆でメッセージを書いた。
勝手に年賀状を送っているのだけども、せっかく送ったのだから返事をもらいたい。
ぼくは有名人からの返事を待った。
ただ、待てどくらせど返事はこない。
考えてみれば、有名人はたくさん年賀状をもらうだろう。有名人によっては何千通をもらいそうだ。
一年間のなかで年始は、ハガキが一番届く時期なのかも知れない。
返事をするために年賀状を購入するのもお金がかかるし、全員に返事を書く時間の余裕も有名人にはないだろう。
返事が来なくても、有名人の事情を推測すると、
「なんで返事返してくれないんだ!」
と怒りがわいてくることもなかった。
年賀状を見て、有名人がほんのちょっとでも喜んでくれれば、いいなと思うことにした。
後日談として。
ぼくが家事をしながら、年賀状を出した声優のラジオを聞いていたときのこと。
「たくさん年賀状届いた。直筆のものもあって、読ませてもらっています」
そう言っていた。
年賀状の返事はないけれど、こういう風に年賀状を出したことにリアクションをもらえるとやっぱりうれしいものだ。
返事が来なくても、それで満足である。
今年、有名人を年賀状を送って気づいたのは、
「有名人から年賀状の返事は期待しない方がいい」ということ。
たくさん年賀状が届くだろうから、返事を出せないのは仕方ない。
有名人に年賀状を送るのは、応援したいという気持ちで送るくらいでちょうどいい。
いまどきは有名人もSNSをやっているのが一般的で、SNS上で新年の挨拶を有名人に送れば、わざわざ有名人に年賀状を送る必要はないのは確かだ。
しかし、手軽にメッセージが送れる時代だからこそ、たまには年賀状を送ってみるのもいいのかも知れない。
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