この壁を乗り越えたら

リストラされて正社員から契約社員になった人間のブログ。次の奇跡探しに行こうよ。

【ホラー】キャンパスライフで、出会ったヤバい奴!!

f:id:fussa2jp:20190812130159j:plain

ぼくがO君と出会ったのは、大学1年、入学した直後だった。
 
語学の講義が一緒だったO君の方から、「講義を一緒に受けよう」と声をかけられ、O君を含む数人のグループでよく講義を一緒に受けたり、遊んだり、飯に一緒に行くようになった。
グループに女の子はいなかったけれど、今思えば貴重なキャンパスと呼べるかも知れない。

広告

 

 
O君は金髪なのに、大体鼻毛が出ているという、ちょっと変わった人。
そして、性格面ではアンチの言うことを絶対に聞かない有名ブロガーのは○ちゅう先生みたいなプライドの高さもあった。
 
グループは一緒だったけれど、O君と遊ぶときは、O君のイラッとする上から目線の発言をスルーしつつ、さらにはO君の機嫌を損ねないような言動を心がける必要があった
学生時代に、サラリーマンが嫌いな上司に接するときに求められるような対人スキルをぼくは身につけていなったため、O君と関わるのはなかなか苦労した。
 
それでも、O君との思い出はたくさんあるから、いくつか綴っておきたいと思う。
 
O君が合コンを主催したときの話。
その合コンは盛り上がって、時間があっと言う間に過ぎてしまった。
 
女性陣たちと
「この後カラオケどう?」
という流れになったときに、自分以外の人がいい雰囲気になっていることを察知したO君が口を開いた。
「いや、終電になっちゃうから今日は帰ろう」
結局、水を差されたような形になって合コンはお開きに。
O君はわかりやすく他人がおいしい思いができそうになると、妨害をする男だった。
 
そんなO君。
3年になるころにはすっかり大学内で見かけなくなってしまった。
共通の友人に聞くと、どうやら鬱病を患ってしまったらしい。
"鬱病って責任感のある真面目な人間がなるんじゃないのか…?"
と心の中でぼくはツッコミを入れた。
 
4年になり、就職活動が本格化すると、O君の様子はますますおかしくなった。
O君は政治家の手伝いをしているT君と友達だった。
そのT君を通じて政治家から、仕事を紹介してもらおうとしたのだ。
そして、所属しているサークル内で
「自分にはコネがあるから、就職活動は問題がない」
ということをアピールしていたらしい。
 
実はO君はサークル内でもかなりやらかしていた。
サークル内のほとんどの女性に声をかけて、食事に誘ったりと手を出していたのだ。
ぼくはO君が所属しているサークルには所属していなかったけれど、女性からひんしゅくを買うこともあったという噂も聞いた。
女性陣をほとんど敵に回すという逆ハーレム状態だったのではないだろうかと推察する。
 
そんなO君だから、もともとサークル内での評判はあまり良くなかった。
そこに就職活動で
「政治家のコネで就活は楽勝」
と意味不明なマウンティングをするもんだから、輪をかけてO君は嫌われた。
自己中心的で周囲に気を使うことがないO君でも、流石に自分が嫌われていることに気づいたらしく、とうとうサークルに顔を出さなくなった。
 
O君は卒業に必要な単位数もこれ以上落とさないというくらいギリギリな状態になり、卒業するために頑張って講義に出始めた。
4年になってから、なんと夏休みに入る前までO君は一度も講義をサボらなかったということをぼくに話してくれた。
1年のころはサボりまくっていた彼を見ていたから、その変わりように驚いた。
でも、残念なことに夏休みが終わると、夏休み前に頑張り過ぎたせいか、O君は講義に一度も出なかった。
夏休み前は100パーセントの出席率、夏休み後は0パーセントの出席率。
基本的には3分の2以上の出席がないと、単位はもらえない。
O君の卒業はかなり難しいように思えた。
しかし、それ以降O君と関わることはなかったし、O君と関わる友人が周りにいなくなったので、プツリと情報は途絶えてしまい、O君が卒業できたかはわからない。
 
風の噂ではO君は、"自分が鬱病になったのはサークルの人たちのせい"だと思っていて
「僕がこうなったのは、あなたのせいです。あなたに内定を出した企業にあなたが僕にしたことを知らせます」
という脅迫めいたメールを所属していたサークルの人に送っていたらしい。
本当に怖いのは人間だというけれど、人間の恐ろしさを垣間見た気がした。
 
最後に会った時、O君は精神科医から処方された大量のクスリを飲みながら
「大学を卒業して、心理学部の大学院に行きたい」
という希望を語っていた。
O君の希望がかなったかどうかは、もはや確かめる術がぼくにはない。
 
O君は今何をしているのか…。
暑さが増したせいなのか、心なしか表示されるホラー系の動画が増えたYouTubeの画面を見ながらぼくはO君に思いをはせた。
 

広告