2018年、Tリーグが開幕した。
卓球のプロリーグで、サッカーのJリーグ、バスケットボールのBJリーグみたいなもの。
10年前は卓球のプロリーグが発足するなんて、想像できなかった…。
水谷がオリンピックでリオ五輪で銅メダルを獲得するとか、日本も団体戦で安定して世界でメダルを獲得できるようになったからねえ…。
プロリーグが発足できるほどになったのは、卓球選手の努力を感じざるを得ない。
本当は開幕戦を観たかったんだけど、平日にやっていたから、仕事で行けなかった…。
ようやく弟と予定が合って、Tリーグの観戦に行けたのは、11/25(日)になってからだった。
チケットは弟が用意してくれた。
自由席で2000円。
会場は青山学院大学の体育館だったけれど、プロリーグとして使う会場としても違和感はなかった。
入場者は1600人くらい。
結果は岡山リベッツが木下マイスターを3-2で下した。
連勝街道まっしぐらの木下マイスターに勝った岡山リベリッツまじで半端ない。
個人的な視点で岡山リベッツの選手のすごいところをまとめておきたいと思う。
【上田仁選手の覚悟】
上田選手は昨年まで、協和発酵で働きながら卓球をしていた。
協和発酵も実業団リーグで1位、2位を争う超強豪チームだけど、フルタイムでは練習ができない。
それでも上田選手は、日本代表に選ばれるほどの実力者だったけれど…。
この試合とかはTVとかで大きく報道されなかったけれど、「情熱大陸」みたいなドキュメントが作れるんじゃないかってくらいすごいと思う。
団体戦のラストで日本を救う活躍を見せた上田選手。
この経験が活かされているなあ…とTリーグを観ていて、感じさせられた。
なんというか、終始冷静に試合を運んでいた。
焦って強打にいきたくなるところも、丁寧にボールを扱っている印象。
Tリーグに参戦して、プロで生きていく覚悟を感じた…。
というより、もともと練習時間が十分にとれなかった人が、フルタイムで卓球を練習したら強くないわけがないんだよね…。
上田選手には凄味があった。
【吉村和弘選手の勢い】
岡山リベッツVS木下マイスターの試合の直前に吉村選手は全日本学生選手権で優勝していた。
全日本学生選手権は大学生の全国大会。
高校生のインターハイに相当する。
今回の試合は、全日本学生選手権の疲れを感じさせず、むしろ自信をもってプレーをしているように見えた。
勝負を決める張本選手(よく報道されている15歳で日本選手権を優勝した怪童。2018.11世界ランキング6位)との一戦も堂々と戦っていた。
特別な戦術を使っているようには、ぼくには見えなかった。
打ち合いの真っ向勝負で、張本選手を倒していた。
手足が長くて体格もいいし、総合力がめちゃくちゃ高い選手!
【感想まとめ】
ロシアW杯の日本代表のように、チームとしてまとまっていて勢いがあると、端から見ていると”ちと勝つのは難しいかな”と思うような試合でも勝ってしまうようなことがあるとぼくは思っている。
岡山リベリッツの監督が「チーム力の勝利」と勝利後のインタビューで語っていたのも、そういった部分もあるはず。
Tリーグは、2000円で世界でメダルを獲れるようなレベルのテクニックを駆使した試合を観られることを考慮すると、お釣りがきてもおかしくない。
岡山リベッツVS木下マイスターの試合が、3-2という競った試合だったこともあって、かなり面白く観戦できた一戦だった。